Webサイト制作の打ち合わせ前にヒアリングシートを渡す理由

DATE
2019.01.05
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今まで色々な人と一緒にお仕事させていただき、人それぞれプロジェクトの進め方があるんだなぁと日々勉強させてもらっているので、今回は僕のプロジェクト進行の仕方を一部紹介します。

アウトプット(Webサイトなどの制作物)のクオリティを高めるためには、プロジェクトをスタートする前にしっかりと課題のヒアリングやゴールの共有などをすることが大事だと考えています。

またどの分野でもそうですが、クオリティの高いアウトプットのためには専門家側がある程度リードできる環境が必要です。
その為にはプロジェクトに関わるメンバー(クライアント含む)との信頼関係が不可欠で、そういった環境や人間関係を作り出すのもディレクションのうちだと考えています。
信頼がない状態でこっちの方針の方がいいですよとか言われても儲けたいだけじゃないの?とかどうしても色々ノイズが入ってしまいますよね。

そんな中で、プロジェクトを進行するため現在大事にしているフローのひとつとして、依頼をいただいた後、打ち合わせ日よりも事前にメールなどでクライアントに依頼の背景や希望、商材の概要などをヒアリングシートに記入してもらうようにしています。

結構一般的なことではあるんですが、初めてお会いする前に情報を聞き出すことに抵抗があったり、自分が打ち合わせ中にヒアリングしながら書き留めればいいので、などの理由で事前にヒアリングシートの記入をお願いすることに抵抗を持っている方も多かったりします。

なので、ここではヒアリングシートを初回打ち合わせ前に書いていただくことによって起こる双方のメリットをまとめてみます。

事前に情報の整理ができる

事前情報をいただくことで当然情報を整理する時間をとることができます。

実際のケースでは不明な項目は空白のままで返信していただいてますが、中にはリーズナブルが強みなのに高級なデザインを希望していたり(全てのケースで間違っているわけではないですが)記載いただいた内容ではビジネス上効果を最大限に発揮できないような内容の場合もあります。

こういったケースは事前にお話をうかがっていれば、どういった理由で修正が必要か、またどういった内容が適切なのかを資料や参考デザインを用意する時間ができ、説得力のある説明をすることができます。

クライアントも僕も時間は有限なので、事前に準備できることが増えると打ち合わせ自体の質を高めることができ、お互いにメリットがあります。

打ち合わせ時に、より深い話を聞くことができる

事前準備ができれば、当然打ち合わせではその情報に基づいた質問ができます。
打ち合わせの時間というのは限られているので、わざわざ対面で伺う必要のない内容については事前に送ってもらっておけばその時間を更に深い質問に当てることができます。
また、質問事項も事前に考えることができ、打ち合わせが終わってから「あ、これ聞いておけばよかった」みたいなことも減ります。

自社の考え方と合う合わないをクライアントに判断してもらえる

上から目線な言い方に聞こえるかもしれませんが、決してどちらがえらいとか正しいとかではなく、仕事についての考え方や予算などには合う合わないがあります。
考え方や予算感が合わない中で無理にプロジェクトを進めるとクライアントにも自分にも良いことがありません。

ヒアリングシートをお渡しした際、忙しいとの理由で断られ案件ごと消滅してしまうこともあります。
こういったケースでは軽い気持ちでの見積もり依頼だったりクライアント側で仕様などがすでに固まっていて、決まった内容を綺麗に仕上げる工程を担当することが多いです。
僕としては、プロジェクトの上流工程から関わりたいと思っているので、プロジェクトがスタートする前にクライアントに判断していただけるのはメリットとなります。
(仕事がなくなるのは残念ですが)

また、打ち合わせ前に依頼背景など戦略フェーズ(UXの五階層)まで突っ込んだ内容をヒアリングすることで、当初表面的なWeb制作を依頼される予定だったクライアントでも根本的なビジネスの課題などからご相談してくださるケースが増えた気がします。(感覚値ですが)

仕事自体の進行についても、小さなことですがヒアリングシート一枚をお渡しするタイミングによって、打ち合わせの前に事前準備ができる→先手をとって行動ができる→仕事の早い印象を与えられる→信頼を得る→ほかの仕事も相談される、といった良いサイクルが生まれます。

ヒアリングシートの記入はクライアントに時間を割いていただく必要があり、依頼自体がなくなってしまうんじゃないかとか、なかなか契約前のタイミングでお願いしづらかったりしますが真剣なクライアントほど丁寧に対応してくださいますし、この手順によって後の進行がとてもスムーズになるのでまだしていない方はぜひ試してみてください。

KOJI MINOHARA

CEO / Shiro Inc.

KOJI MINOHARA